「儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい~会社にお金を残す32のコツ」という本を読みました。
「儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい」の内容、感想&口コミをご紹介します。
タイトルに偽りあり
「儲かる会社」+「赤字決算」という相反する概念に惹かれ、読んでみました。
しかし、本の内容とタイトル(書名)が期待したものとは違いました。
いつからか、出版物の大半はこういう傾向になりました。
かと言って中身のない本かというとそうではなく、真っ当な本です。
著者自ら「ショッキングなタイトルをつけました」と言っています。
そうまでしてこの本を世に問うたのは、「財務の専門家たるべき税理士、公認会計士、経営コンサルタントの多くが全く財務を理解していないと思ったからです。」と、「あとがき」に記述があります。
内容は「会社にお金を残す方法」です。
その方法とは?
会社にお金を残す方法
「会社にお金が残らない理由には2つの原因がある」と著者は主張します。
それは次の2点。
①借金
②税金
そこから、税理士、銀行員、税務署のいいなりになってはいけないと言います。
まずは、無借金経営を目指します。
では、タイトルの「赤字決算」と矛盾するではないか?
しかし、「赤字決算」のからくりは、「減価償却費」にあります。
「営業利益」はプラス、しかし、「特別損失」を計上することで、「赤字」にし、「税金」を最低限に抑える。
こういった内容です。
「儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい」口コミ
Amazonの口コミレビューでは 5つ星のうち 4.5と高評価なのもうなづけます。
低評価の星2つのレビューは「タイトル・帯はつり」としつつも、内容的には評価しています。
目から鱗的な内容なので、タイトルが内容にもう少し合致していれば、低評価を免れたと思える本です。
まったく嘘ではないですが、期待することと内容にずれがあるため、残念ですね。
さらに言えば、全ての業種に通じる話ではないということです。
土地・建物・機械等設備投資を必要とする製造業等では当てはまることが多いと思います。
しかし、そうでない場合、この方法の肝である「減価償却費」の計上が見込めないので、「赤字決算」にするのは難しいのではないでしょうか?
「儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい」
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