iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金の愛称です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、名前の通り個人が掛金を拠出する年金です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)にはどのようにメリットがあるのでしょうか?
逆にでメリットはないのでしょうか?
個人型確定拠出年金(iDeCo)のメリット・デメリット及び申込方法等について分かりやすく解説致します。

個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?

個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、どういう年金でしょうか?

iDeCo(イデコ)名前の由来

確定拠出年金には個人型と企業型があります。
iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金の愛称です。
名前の由来は何でしょうか?

「確定拠出年金」は英語のDefined Contribution pension Planの訳、「個人型」は英語でindividual-type。

i:individual-typenから”i”
De:Definedから”De”
Co:Contributionから”Co”

年金の種類

年金には大きく以下の種類があります。

●公的年金:国民年金・厚生年金保険
●企業年金:確定給付年金・企業型確定拠出年金
※公務員は退職金等年金給
●個人年金:国民年金基金・個人型確定拠出年金(iDeCo)・生命保険の個人年金

※出典:個人型確定拠出年金(iDeCo)4階建て
※参照:iDeCoとは?【三井住友カード】

企業年金

企業年金の役割は退職金の原資です。
企業年金には確定給付年金・企業型確定拠出年金がありますが、以下の違いがあります。

●確定給付年金:将来の”給付”を確定”(=約束)した年金
●企業型確定拠出年金:”拠出”(=掛金拠出)が”確定”している年金。将来の”給付”は不確定(運用次第)。

いずれにしても、掛金は企業が拠出します。
但し、企業型確定拠出年金の運用は会社員です。

確定給付年金と確定拠出年金の違い

確定給付年金と確定拠出年金の違いをまとめてみます。

確定給付年金(DB)は企業が拠出します。
確定拠出年金(DC)には、企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金(iDeCo)があり、企業型は企業が、個人型は個人が掛金を拠出します。

●確定給付年金(DB/Defined benefit pension Plan):将来の”給付”を確定”(=約束)した年金
●確定拠出年金(DC/Defined Contribution pension Plan):”拠出”(=掛金拠出)が”確定”している年金。将来の”給付”は不確定(運用次第)。

個人年金

個人年金は個人が掛金を拠出し、個人型確定拠出年金(iDeCo)に関しては運用先を自分で選択します。

個人年金がある理由

公的年金や企業年金以外に何故、個人年金があるのでしょうか?
それは公的年金だけでは老後の生活に十分な収入源とは言えないからです。
一説には老後の収入が公的年金だけの場合、月5万円程度不足とすると言われています。
※但し、これは退職したサラリーマンの夫婦2人の標準的なモデルのケース

高齢者2人

「老後の生活には2000万円不足する」と大騒ぎになりましたね。

不足した金額を補うには以下の方法があります。

①貯金を取り崩す
②働く
③個人年金で補う

個人年金には公的年金では不足する老後の生活を補う役割があります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)加入条件と掛金額

加入条件

個人型確定拠出年金(iDeCo)は原則として日本在住で20歳以上60歳未満、国民年金や厚生年金などの公的年金に加入している人であれば、加入できます。

掛金の上限額

個人型確定拠出年金(iDeCo)は月々5,000円の掛金から始めることができ、それ以上は1,000円単位で上乗せしていきます。

掛金は職業や会社員の場合、企業年金のあるなしでも掛金の拠出上限額が異なります
個人型確定拠出年金(iDeCo)掛金上限額
※出典:前述と同様

例えば、企業年金がない会社員の場合、拠出上限額は月額23,000円
自営業の場合、拠出上限額は月額68,000円ですが、これは自営業の場合、公的年金は国民年金のみで、厚生年金が無い為です。

次に個人型確定拠出年金(iDeCo)のメリット・デメリットを見ていきます。

掛金の変更

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は年に1回、変更(掛金の増減)が可能です。

個人型確定拠出年金(iDeCo)のメリット・デメリット

メリット

個人型確定拠出年金(iDeCo)には以下のメリットがあります。

①老後の生活資金
②掛金全額が所得控除の対象
③運用で得た利益が非課税
④受け取る時に税制優遇がある。
⑤転職・退職しても持ち運び可能

個人型確定拠出年金(iDeCo)が老後の生活資金の補助になることは前述の通りです。
①②③はいずれも、節税効果があります。

掛金全額が所得控除の対象

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は全額、所得控除ができます。
最低で15%(=所得税5%+住民税10%)の節税効果が見込めます。

例えば、企業年金がない会社員が月額23,000円(年額276,000円)掛金を支払った場合、最低で276,000円×15%=41,400円の節税効果が見込めます。

運用で得た利益が非課税

個人型確定拠出年金(iDeCo)は自分で運用するので、うまく運用すれば利益が出ます。

通常、投資信託を運用した際に出る利益(運用益)や、定期預金の利息には20.315%の税金がかかりますが、 個人型確定拠出年金(iDeCo)の場合、それらがすべて非課税です。

前述の例で、月額23,000円(年額276,000円)掛金を支払い、10年間続けた場合の掛金総額は2,760,000円。
運用利益率が3%なら11年目の運用益は82,800円。
これに対する税金は82,800円×20.315%=16,820円
年間で16,820円の節税効果が見込めます。
※アバウトな計算です。実際の数字は異なります。

受け取る時に税制優遇がある。

個人型確定拠出年金(iDeCo)は60歳以降に以下の方法で受取可能であり、各々所得控除があります。
※掛金の支出期間によって受取開始の年齢はことなります。

●年金で受け取る⇒公的年金等控除
●一時金で受け取る⇒退職所得控除

転職・退職しても持ち運び可能

個人型確定拠出年金(iDeCo)は個人が掛金を拠出して運用する年金なので、転職・退職しても持ち運び可能です。

例えば、60歳前に会社を退職して、自営業者になったとしても、国民年金に加入すれば、個人型確定拠出年金(iDeCo)を続けることができます。
※但し、その場合は掛金の上限額は変わります。

以上の様に個人型確定拠出年金(iDeCo)には複数のメリットがありますが、デメリットはないのでしょうか?

デメリット

何を持って「デメリット」とするかは、個人差がありますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)で考えられるデメリットには以下のモノがあります。

●60歳までは受け取ることができない。
●運用で損を出す可能性がある。
●受け取る時に税金がかかる場合もある。
●各種手数料がかかる。

60歳までは受け取ることができない。

個人型確定拠出年金(iDeCo)は公的年金を補う老齢給付金の位置づけです。
従って、60歳までは受け取ることはできません。

また、60歳から引き出せるのは個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入期間10年以上の方が対象で、加入期間によって65歳にならないと受け取れない場合もあります。

●10年以上:60歳~
●8年以上10年未満:61歳~
●6年以上8年未満:62歳~
●4年以上6年未満:63歳~
●2年以上4年未満:64歳~
●1年以上2年未満:65歳~

尚、受取は70歳までに開始する必要があります。

運用で損を出す可能性がある。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用は自己責任です。
場合によっては運用で損を出す可能性もあります。

但し、一般的な株の投資とは異なり、複数の投資対象に投資する「投資信託」か「定期預金」の中から運用先を選択するので、1つの銘柄に投資するのに比べると損を出すリスクは少ないと言えます。

各種手数料がかかる。

個人型確定拠出年金(iDeCo)で確実なデメリットと言えるのは、各種手数料がかかる点です。

個人型確定拠出年金(iDeCo)は専用口座を開設し、掛金の運用を行います。
この場合、専用口座を開設した銀行や証券会社などの運営管理機関に専用口座開設費用+月々の維持費を支払う必要があります。

運用利益がトントンの場合、手数料で赤字になる場合もあるということです。

この各種手数料は銀行・証券会社などによって異なるので、なるべく手数料が安いところを選択するのが無難です。

受け取る時に税金がかかる場合もある。

個人型確定拠出年金(iDeCo)を受け取るには①年金と②一時金で受け取る方法があり、各々所得控除があると前述しました。

但し、年金で受け取る場合、個人型確定拠出年金(iDeCo)受取額+公的年金の合計が公的年金等控除より多い場合、その差額に税金がかかります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の内容、メリット・デメリットはご理解いただけたでしょうか?

最後に個人型確定拠出年金(iDeCo)の申込方法を解説します。

個人型確定拠出年金(iDeCo)申込方法

個人型確定拠出年金(iDeCo)を始めるには以下の3ステップがあります。

●STEP1:金融機関を選ぶ
●STEP2:掛金額を決める
●STEP3:運用する商品を選ぶ

STEP1:金融機関を選ぶ

個人型確定拠出年金の掛け金をプールし、その資金は運営するのは運営管理機関である金融機関(銀行・証券会社等)です。

但し、専用口座の開設費(初回のみ)及び口座管理手数料(毎月)が必要です。
専用口座の開設費(初回のみ)及び口座管理手数料毎月)は金融機関によって異なります。

金融機関の選ぶポイントは複数ありますが、個人型確定拠出年金(iDeCo)に係る各種手数料は大きなポイントです。

各種手数料が安いところを選ぶのが無難です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)取扱金融機関比較~手数料(口座管理料)【iDeCoナビ(個人型確定拠出年金ナビ)】

加入・移換時初期手数料が最安値は2,829円、口座管理手数料の最安値は171円で複数の金融機関があります。

「auのiDeCo」もその1つです。
スマホで個人型確定拠出年金(iDeCo)を管理できるのが特徴です。
「auのiDeCo」の個人型確定拠出年金(iDeCo)加入までの流れは、以下になります。

●STEP1:WEBサイトから資料請求
●STEP2:必須事項を記入して返送
●STEP3:開設完了後、「auのiDeCo」アプリにログインして利用開始。

※資料請求⇒【auのiDeCo】

掛金額を決める

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金額には職業によって上限があります。
掛金額は高いほど節税効果があり、将来受け取る年金額も増えますが、60歳から受け取るには10年以上、掛金を積み立てる必要があります。

掛金の支出は毎月なので、無理なく続けられる金額にしましょう。
尚、掛金は年1回のみ変更可能です。

運用する商品を選ぶ

運用する商品には以下の種類があります。

●元本確保型:定期預金や保険
●それ以外:国内外の債券・株式・リート(不動産投信)などを扱う投資信託

現在、定期預金や保険の利息はあってないようなものなので、運用益を目指すなら投資信託がオススメです。
※尚、投資信託には手数料がかかります。
【auのiDeCo】