電話予約があたり前だった飲食店業界に、「ネット予約」の波が押し寄せている。
昨年(2014年)は主なネット予約サービスで100万件以上の予約があり、今年はさらに広がる見通しだ。
「食べログ」、「ホットペッパーグルメ」、ヤフー、「一休レストラン」と「OZmall」等のネットの予約の現状は?
ネット予約の利点
ネット予約の便利なところは、利用客が希望する日時や飲食店の空席状況をネットで自ら確認し、いつでも予約できること。これまでは対応店が少なかったが、スマホの普及で昨年から急増し始め、選択の幅が大きく広がった。
飲食店は「食べログ」のような情報サイトに利用料などを払い、サイト内で予約を受け付けるのが一般的。
飲食店がネット予約できる席数を決められ、来店が少ない時間帯や曜日、季節に合わせて増やすこともできる。
通常価格よりお得な特典をつけ、予約客を呼び込む店も多い。
「食べログ」
口コミサイト「食べログ」のネット予約を取り入れた店は、2013年末の約2200店から1年ほどでその約5倍にまで増えた。先月(2014年12月)の予約件数は過去最高の約7万2千件に達し、今年はさらに増えそうだという。
「ホットペッパーグルメ」
飲食店の情報サイト「ホットペッパーグルメ」も、予約できる店がこの1年で5倍以上に増えた。サービスを初めて1年あたりのヤフーは、1万2千店分の予約を受け付ける。
1店舗あたりのネット予約数
ただ、1店舗あたりの平均でどれだけネット予約があるかをみると、10年近く前からネット予約を手掛ける情報サイト「一休レストラン」と「OZmall」が群を抜く。どちらも予約できる店数は多くないが、一休の取締役は「必ず我々が訪問するなどして、質の高い店を厳選している」という。
おいしい店がそろっているかどうかも、サイト選びの決め手になっている。
(朝日新聞2015/1/27記事等参照)