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「ゲーム実況」人気急上昇の理由

好きなゲームで遊んでいる様子を、自分でしゃべりながら動画で撮影し、投稿サイトで公開する。
そんな「ゲーム実況」の初の大型イベントに、3万5千人が集まった。
ゲームの制作会社もこのブームを逃すまいと、宣伝や開発に生かす。

ゲームイベント「闘会議」

ゲームイベント「闘会議」で、会場となった幕張メッセに人だかりができていたのは、「実況」のエリアだった。

ゲーム内容を解説し、登場キャラクターのセリフを読み上げ、しゃべりながらゲームをする。

巨大スクリーンに映し出された動画を家族連れや学生が見入っていた。
実況体験ができるエリアもあり、立ち見が出来た。

イベント開催の背景

1月31日から2日間、ドワンゴが主催してイベントを開いたのは、数年で一気に広がったキラーコンテンツだからだ。

7年ほど前からあったが、スマートフォンで見られる手軽さもあり、投稿サイトのニコニコ動画では全再生回数の3割超を占める。

2014年の実況の投稿件数は約29万件で、2008年の4倍弱。
グーグルの「ユーチューブ」でも人気のジャンルだ。

投稿はゲーム機とパソコンをつなぐ機器とマイクがあれば、だれでもできる。
見るのは無料。
知らないゲームの内容を除き、攻略法を学ぶ人も多い。

ゲーム会社の反応

ゲーム実況は、作品の攻略法や結末が明らかになる「ネタばれ」も起こりかねない。 投稿者が著作権法違反に問われる恐れもあるが、任天堂は昨年発売した作品「マリオカート8」で、遊んでいる画面をネットに簡単にアップできるようにした。

広告収入の一部を、投稿者が受け取れる仕組みも始めた。
「面白い動画が広まれば、宣伝代代わりになる」(広報)からだ。

スクウェア・エニックスは「消費者の反応が見られる大切な場」という。
昨年、発売前の作品を実況で紹介し、その時の声を生かして登場人物の設定を修正した。

バンダイナムコゲームスやカプコンも自社のネット配信番組で活用。

ソニー・コンピュータエンタテインメイントの家庭用機「プレイステーション4」は、ボタン1つで遊ぶ様子をアップできる機能が売りだ。
(朝日新聞2015/2/4記事等参照)


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