紙おむつ市場が少子化の影響で縮小する中、3歳以上の幼児を対象にする大き目サイズの商品が売れている。
どういうことだろうか?
「おむつ離れ」の年齢が遅くなり、おむつを使う子の年齢層が上がっていることが背景にあるようだ。
少子化でおむつの国内での需要は減るが、大きいサイズは年1割近く伸びているという。(ユニ・チャーム)
大き目のおむつを真っ先に商品化したのは、最大手「ムーニーマン」のユニ・チャームと「グーン」の大王製紙。
「メリーズ」の花王と「ゲンキ!」の王子ネピアも今年から売り始めた。
1980年代ごろまでは、「幼稚園前のおむつ離れ」が育児の常識とされ、3歳近くになるとトイレの練習をさせる親が多かった。
しかし、1990年代ごろから、「おむつ離れ」の年齢が上がったという。
「4,5歳になるとおむつは自然に外れるので、無理にはずさなくてよいとの考え方が広がった。」(たまごクラブ編集統括)
「ビッグより大きい」サイズを使う子の平均年齢は4歳11ヶ月。
6歳以上も3割近くいた。(王子ネピアの市場調査による)
子育てしながら働く女性が増え、「汚れた布団を干してから出勤するのは大変だ」という声も多いらしい。
(朝日新聞2013年10月8日記事より)
そういえば、昔は「おねしょ」しなくなるのが、子供の成長の1ステップであった。
時代とともに考え方は変わるものである。
「4,5歳になるとおむつは自然に外れる」のなら、それまではおむつを付けるというのはごもっともである。
しかし、ビッグより大きいおむつのサイズでは、「6歳以上も3割近く」いるというのはどうなのだろうか?
6歳以上というと小学生。
単に体が大きくなっているのなら問題もなかろうが、どうやら実年齢のようだ。
ビッグより大きいおむつ